タビン基本情報
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タビン野生動物保存区ウエブサイト

サバ州野生生物局の管轄下にあるタビン野生生物保存区は
サバ州ではクロッカー山脈州立公園に次ぐ2番目に広い敷地を持ちます。
よくシンガポールの2倍の大きさと例えられます。

特徴は、保存区のすぐ隣がパームオイルプランテーションという
ロケーションにあります。
ラハダトゥの町から車で移動する時にこのプランテーションを通ります。
まず訪れた人が最初に驚くのがこの果てしなく広がるプランテーションです。

ここに暮らす野生動物の多くが、プランテーションで食べ物を手に入れ、
保存区の森を寝床にしています。
そのような立地条件によって野生動物がよく現れる場所として知られています。

もう1つの特徴が、この保存区の森ほとんどが伐採後の二次林という点です。
特に70年代後半にはじまりその森の約80%が伐採されたと言われています。
伐採された木材の多くが日本へ輸出され主に家やビルを建てる建築材として
バブルの日本を支えました。

ジャングルトレッキングなど参加してみると、森が薄いと感じるかもしれません。
一方で、この保存区の背景を知っている人にとっては、
約20年ほどでよくここまで森が育った、という見方もあるようです。

ほとんどが二次林のこの保存区にも原生林の残るコアエリアがあります。
ここまではロッジから約22kmの道のりのため、通常のツアーには含まれていません。
このコアエリアには野生のスマトラサイが生息していると言われています。
現在ボルネオには約30頭しか生き残っていない、
その姿に出会うことはほとんど不可能です。

30頭って想像できますか?
彼らのこと、二次林のこと、
自然を満喫して楽しむ、
それだけでない、考えさせられる自然があります。